あらためて考えたい、子どもへのワクチン

子どもへのワクチンは本当に必要?

ここ最近、全国の感染者数は減少傾向にあるとか。

しかし、5〜11歳へのワクチン接種が決まってしまいましたね。

厚生労働省はファイザーからの申請を受けて先週、5歳から11歳の子どももワクチンの接種対象に加えることを承認しました。<中略>内閣官房によりますと、5歳から11歳の子どもは全国に741万人いるということで、2回接種することになっていることから今回の計画ではおよそ20%にあたる145万人分の接種が可能になります。政府は、5歳から11歳の子どもへのワクチン接種を3月以降に開始するとしていて、堀内大臣は「契約によって必要な数は供給できる。できるだけ早く接種が受けられるよう引き続き努力して行きたい」と述べました。

「5〜11歳子どもへのワクチン接種2月下旬から290万回分配分へーNHK NEWS WEB 2022年1月28日

オミクロン株による子どもたちへの感染は増えていますが、

重症化や死亡はゼロです。

それなのに、なぜワクチン接種?

一度でも子どものワクチン接種のメリット・デメリットについて公に話し合ったことがあったのでしょうか。

十分な話し合いもないまま、なぜ政府もマスメディアも「早く、早く」の大合唱になっているのでしょう。

子どもたちの免疫力の低下が心配

子どもは多くの菌にさらされることで免疫力をつけて成長します。

ウイルスや病原体が体内に侵入するとまず「自然免疫」が病原体と闘うために立ち上がり、病原体の情報を「獲得免疫」に伝えます。

情報を得ると、病原体と戦うために大急ぎで「抗体」が作られます。

一度作られた「抗体」を「獲得免疫」はずっと記憶しているので、再度同じウイルスや病原体が侵入してきた時は前回よりもすばやく「抗体」が作られて、初めての時よりもずっと早く打ち勝つことができるようになります。

人は生後10ヶ月から5歳までに、およそ300種の病原体に感染します。

さまざまな病原体に5年間感染し続けることで、獲得免疫を強化していくのです。

だから、子どもはしょっちゅう熱を出すし、さまざまな病気にかかりますが、これは生きていくために絶対に必要なプロセスだと言えます。

また、免疫細胞は体温が高いほど活発化します。

体温が1度上がるだけで免疫力は5〜6倍上がると言われています。

子どもが少し遊んだだけで汗をびっしょりかくのは自ら免疫力を活発化させているから。

これは、体温調整のための重要なカギになります。

汗腺の数は3歳くらいまでの決まり、その後、一生変わることはありません。

この年頃までに外で活発に遊び、どんどん体温を上げて汗をかくことは免疫力を高めることになります。

しかし、このコロナ禍のステイホームで十分に外遊びができず、外に出てもマスクを強いられる子どもたちにさらにワクチンを打ったら、免疫力はどうなってしまうのでしょう。

対応が変わりつつある欧州。さて日本は?

イギリスはマスクの着用やワクチン接種の表示義務を撤廃しました。

それに続く国も続々と出てきています。

また、「ブースター接種」の無意味さにマスメディアも気づいたようで、3回目不要論が唱えられ始めました。

そんな中、日本は子どもへの接種を始めようとしています。

5〜11歳の子どもへの接種は、大人の判断と責任によるもの。

その年頃は、まだ十分な判断ができないからです。

子どもの未来のために、今、あらためて子どもへのワクチン接種の意味を大人が考えなくてはならないと心から思います。